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【TGSインタビュー】ゲームの中の主役として生きる:スペインAppnormals Teamがプレイヤーに運命を握るパワーを与えた
〔2019-05-03〕

RPGゲームの魅力の一つは、主役を扮することができ、そのキャラクターの人生を体験できることです。そしてMMORPGの誕生により、我々はゲームの中で別の人生を生きることができ、素晴らしい旅を体験できるようになりました。しかし、もしもあなたがゲームの中で下した一つ一つの決断は自分のキャラクターでなく、他人のキャラクターの運命に影響を及ぼすのであれば、あなたはどうしますか?

スペインから来たインディーズゲームの開発チーム「Appnormals Team」は、密室とパズルと養成など様々な要素を融合させたインタラクティブなアドベンチャーゲーム《STAY》は、2019年の台北ゲームショウに開催された「INDIE GAME AWARD」の中で最優秀脚本賞を獲得しました。開発チームによれば、すでにこの作品はスペインで複数の賞を獲得したが、国際的な賞を取ったのは、この台北ゲームショウでは初めてであると話しました。

立場の逆転恐怖におののき助けを求める主人公を見かけたら、あなたは無視できますか?

《STAY》のゲーム設定は、ほかの同タイプのゲームとはまるで逆です。一般的な同ジャンルのゲームでは、プレイヤーは密室に囚われる主人公になり、さまざまなパズルを解いてから脱出するのですが、本作品ではプレイヤーは主人公が拉致された後にチャットルームで知り合った赤の他人を扮することになります。ほかのゲームと違うのは、プレイヤーは主人公の謎解きと脱出を助けながらも、「同行」することです。ゲームの時間設定は真実の世界とリアルタイムという設定であり、プレイヤーが長らくオフラインになれば主人公の運命にも影響を与え、主人公が恐怖と孤独感により、見捨てられたと思い、思わず意外な行動に走ることもあるそうです。

開発チームはインタビューに対して、このゲームは今までに語られたことの少なかった「孤立」と「憂うつ」にフォーカスを当て、プレイヤーの「共感」を呼び起こすことに期待していると話しました。IT技術の進歩により、人々は自分を他人から隔離しがちであり、すべてのコミュニケーションはネットで完結することが多いのですが、《STAY》の中では、プレイヤーは他人とのインタラクションを如実に体験でき、プレイヤーがゲームの中で下したすべての決断は、主人公に影響を与えてしまいます。現実の中でも我々はより人々に共感を覚えることができれば、温かい人間関係も築けることができるのでしょう。

既存の枠からの脱却!劇作家が書き下ろしたバーチャルワールドはW.A.S.Dだけではなくなった

Appnormals Teamの話では、開発していく中で最も大きなチャレンジは、いかにほかの同ジャンルの優秀作品に影響されないことです。ストーリー性を売りにするゲームは市場では人気なので、多くのアイディアがすでに使われてしまい、新しいアイディアを生み出すのが困難であったとのことです。なので、チームは積極的にゲームに無縁な劇作家に脚本を頼み、彼らの文学や映画などゲーム以外のジャンルでの知識と経験で書かれた脚本により、このゲームは既存の同タイプのゲームの枠から脱却することができ、人々を魅了するストーリーを語ることができました。同じく開発者であるプレイヤーたちへのアドバイスとしては、ゲーム作りには正解がなく、多くの挫折と試行錯誤を繰り返すことのみだということです。

STAYの次のステップは?

チャレンジ精神に富むAppnormals Teamによれば、《STAY》は今のところ続編を作るプランはないそうです。しかしイラスト集やサウンドトラックのレコードを発行する意思はあります。また、PS4、SwitchやXBOXなどの家庭用ゲーム機バージョンの開発にも意欲的だそうです。ぜひみなさんも《STAY》をプレイし、優秀なクリエーターたちをフォローし続けてください。